お茶の美味しさは「香り」

高品質な原料を厳選します。

香りの良いお茶づくりは、原料選びから始まっています。原料の荒茶は、社長自ら市場に足を運び、鼻から抜けるような斬新な香りがするものを厳選して仕入れます。

荒茶配合室では1日約3トン、数10種の荒茶を合組しています。合組(ごうぐみ)とは、均一な品質の荒茶をブレンドする作業のこと。厳選した知覧茶の茶葉をバランス良く調和させています。

仕上げ室は、フルオートメーションで繁忙期には夜中も無人で稼働しています。

仕分機、切断機で荒茶の形を整え、唐箕電棒(とうみでんぼう)という機械で良質な棒(茎の部分)を選別、色彩選別機でさらに光センサーによる選別を行い、いよいよ香りを決める火入れの段階に入ります。

昔ながらの炭火焙煎で香りを追求します。

その昔、お茶の焙煎は炭火が熱源でした。炭火での焙煎は、職人が色や匂いを見ながら細かな温度管理をしていく必要がありとても手間が掛かる難しい作業ですが、その分、芳醇で奥深い香りのお茶に仕上がります。当社では今も先代の火入れの技術を守り、当時の炭火の練り火のような甘く香ばしい香りを再現できるよう日々努めています。自社オリジナルの焙煎機械を導入し、通常の2倍の時間をかけてじっくり焙煎することで、お茶の持つポテンシャルを最大限に引き出すのです。その芳醇な風味はまるで焼き海苔の香りのようでもあります。

お茶が本来持っている香りを活かしながら焙煎香を付ける。当社独自のこだわりが、独特の香りを持った商品作りに反映されているのです。

なお、当社ではガス火に加えてマイクロ波遠赤外線の火入れ機も併用し、味や水色に至るまで、お客様の細かなニーズに対応しています。

安全性への取り組み

徹底した衛生管理で確かな品質と安全・安心を守ります。

味や香りの良いお茶を作るのは大前提として、当社ではお客様に信頼される品質と安全性を目指し、徹底した衛生管理に努めております。平成19年には食品衛生管理手法「HACCP(ハサップ)」認証を取得しました。

工場内が常に清潔に保たれるよう、消毒やエアシャワーをはじめ、機械の清掃や設備点検は毎日欠かさず丁寧に行い、7原則12手順に則った厳しいチェック項目も日々確認しています。

商品の梱包前には、最新式の異物除去機と社員による目視にて、異物や目に見えない微生物などまで確実に除去しています。

小袋包装室とティーバッグ加工室を併設した包装工場を2024年に竣工。最新の機械設備を導入し、省人化、省力化を実現。

衛生管理も徹底されており、消費者に安心安全な商品をお届けすることができる設備となっております。

また、定期的な会議で製造工程について改善点を話し合い、月1回の監査や勉強会を通して、社員全員が日々研鑽に努めております。

私たちの想い

探求心を忘れず、変化をいとわず、常により良いものを求めて。

平成8年入社 工場長 馬場

先代の社長から続く当社の味を守りながら、時代が求めるニーズに沿った商品を作っていくことが私たちの使命と思っています。最新式の機械を活用しながらも、工場の匂いや茶葉の色などに五感を研ぎ澄ませて、1日1日、より良いお茶づくりに努めてまいります。

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令和2年入社 製造部 山之内

新茶時期など繁忙期には1分1秒を争うため、下準備をしっかりと行うことでミスを防ぎ、効率の良い業務進行に努めています。社長の教えでもある、欲張らずに常により良いものを求めてものづくりに取り組む姿勢を忘れず、これからも日本中、世界中の方々に、香りを楽しむお茶を味わってもらえるよう、真摯な気持ちでお茶づくりと向き合ってまいります。

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利他の心で商売に取り組む。

代表取締役社長 大橋

27歳の時にサラリーマンを辞めて鹿児島に戻り、先代の社長に付いてこの業界に入りました。社員の成長とともに会社も成長し、リーマンショックや工場の火事など大変な時期もなんとか乗り越え、ここまでやってまいりました。
私が尊敬する稲盛和夫名誉会長の言葉に、「利他の心で商売に取り組め」というものがあります。顧客ニーズに合った商品を開発し、製造して、販売する。簡単ではありませんが、信念を持って思い続ければ、アイデアや人脈がチャンスを生んでくれますし、粘りの姿勢で取り組むことで困難を乗り越えることができ、その先には明るい未来が待っているものと思います。しかし人は易きに流れるもので、常に反省しなければ、すぐ利己的な自分が頭をもたげます。それに気づいて反省する、その繰り返しかもしれません。
今は、健康に敏感な消費者に向けて、機能性表示食品の認証を得られるような商品を開発できないかと試行錯誤しています。製品化までもう少しのところまで来ています。これが実現すれば、工場の稼働期間が延び、茶農家の方にも利益をもたらすことができ、利他の精神の大義名分を果たすことができるものと考えています。
変わっていくことを認めて、新しいことにも挑戦する。これからも社員とワンチームになって、ナンバーワンではなくオンリーワンの企業を目指してまいります。

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TEL 099-267-4757 / FAX 099-821-0979
(営業時間:平日9:00~17:00)